せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

今さらうまいよ

 福岡は釜山が近く、というか韓国そのものがたいへん近く、飛行機で行けば東京行くより早く金浦空港に着く。一応国際線なんで軽食ながら機内食が出るが、一番高いところに到達したら即下降みたいな流れなんで、ものすごく慌ただしい。それでも機内販売がある。乗務員はたいへんだ。
 という土地柄、韓国の人が営む焼き肉屋が市内あちこちにあり、韓国直輸入の食材を扱う店がお気楽にそこここにある。人気の胡麻油塩味の焼きのりとか、めずらしくもなく入手できます。
 そんな恵まれた環境にありながら、ここ数年冬の人気ドリンクのあれ、ユズ茶なるものを私は飲んだことがありませんでした。それは韓国食材店で売ってないとかって理由じゃありません。別に産出地を選ばなければ、今やユズ茶なんてサンマルクでもスーパーでも売ってます。
 オレンジピールがきらい。
 マーマレードが食べられない。
 という単なる好き嫌いの理由により、ユズの皮のはちみつ漬けかたんまり入ってるユズ茶なんて飲めないであろう、と判断しておったのです。柑橘系のピールの食感と苦味がいやなばかりに、どんなにおいしいと言われてもドライフルーツ入りのパウンドケーキを一口以上食べない私。
 しかししかし、あちこちで「ユズ茶、うまーい」という話を聞くうちに「味見くらいしてみてもいいじゃん」という気持ちになってきた。特に冬場、コーヒー入りの牛乳以外暖かい夜の飲み物が思いつかない情けない状態になっていて(ココアは事前に練るのがめんどくさい)、新しいレパートリーを増やしたい欲求も強まったし。で、近場の韓国食材店に入り込んでみたところ、「いろんなユズ茶がありますが、うちではこれを選びました! ぜひ飲んでみてください」と自信にあふれたポップとともにハングルのラベルのユズ茶瓶が積まれているのを発見。よしよし、そこまで言うならとお勧めの510gで630円ナリ一瓶を買い求めてまいりました。
 ティースプーン3〜4杯をカップに入れろ、という英語の説明に、そんなに入れてええんかいなとビビりながらお湯を注ぐと、多少甘すぎる気がしたものの。
 うまーい。ちょっとお湯さして薄めたらさらにうまーい。こんなにうまいものを敬遠していたのか。二冬くらいもったいないことをしたな>自分。しかも、あんなに苦手な柑橘の皮を、わたくし全部食べちゃいましたよ。これは全てのユズ茶で大丈夫なものなのか、あの店の見立ての良さの賜物なのか、初ユズ茶の私には判断できません。
 が、寒いうちにとりあえず、このユズ茶をもう一瓶確保しておかねば。今度はラージサイズを買ってくるぞ。