「世界征服は可能か」、読了
ちょっと軽めにオタキングの新書。
マンガやアニメではよく「我々の野望は世界征服だぁあっ!!」と言ってるわけですが、それってオイシイものなの? そもそも世界征服ってできるの? できたらどうなるの? ってことをつらつら考えてみました、という内容。
私もいつのころからか、世界征服ってしたらいいことあるのかなあ? なんか、結構めんどくさそう、なんて思うようになりました。そのころからオトナになってしまったのでしょうか。シンプルに「オレ as No.1」になればいいことばっかりになるとは思えなくなってしまったんですよね。組織とか社会とか世間とかが見えてきて。部下がみんな、いつも私の言うことを聞いてくれるって保証はないじゃーないですか。私以外の全員を洗脳するとか手段を講じないと、世界征服状態が続かないんじゃないかと。そんな精神衛生状よくないことをするのに何の意味があるのかと。こんなことを考えてしまうヘタれには、そもそも世界征服なんてできないでしょうが。
話の展開には強引とか性急とかって部分があり、全面的に「うんうん」とは言えない本ではありますが、こういう「世界」の捉え方もあるという考え方の手法の本としてはおもしろいです。
うはは、と笑って読んで、さて自分は、と考えればよい、という点で、ちくまプリマー新書という位置付けには十分答えたのではないかと。
ってーか、ちくまかよ!(笑)