せまい脳内行ったり来たり/放浪編

もはや主にTwitterのまとめだったのに、2018年9月で途絶えている…。

泣ける!!!

 お好きな方には申し訳ないが、最近売れてるケータイ小説というものを読む気はさらさらありません。古い活字読みには文章的に許せない、というか、ざっと見ただけで紙面から受けつけられないナニカが発せられてる感じで。(時々新聞や雑誌で取り上げられてるので、サンプル数ページくらいは読んだことがある)その上に紹介されてるあらすじを読むと、なぜかえんこーでれ○ぷでふじのやまいばかり。(あとこないだ読んだ「本の雑誌」のコラムによると、どいつもこいつもDV男ばかりなんだそう。なぜ? 今の若いモンはDV好きか?)二冊くらい読んだらみんな同じに感じるんじゃないのか? って気がする。
 たぶん、文章という点だけで言えば、はー○くいんろま○すの方が数倍読めると思う。
 なんて思うのは、頭の固いトシヨリだからなんでしょう。書店に行けば平積みの脇のポップに「最高の純愛」とか「うずくまって泣きました」とか書いてありますもん。

 くそぅ、うずくまって泣ける言うたら、こっちの方がはるかに泣けるわい!
 と言いたいのがこれ↓。
はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)
 ただいま通勤の友として読み中なんですが、思わず冒頭から落涙しそうになり汗をふくふりをしてハンカチを取り出す始末。イトカワに投影された「はやぶさ」の影の写真があまりにもけなげで、泣けて泣けてたまりません。
 日本の宇宙開発が切り詰められた予算の中で工夫に工夫を重ねて続けられていることはうっすらと聞いていましたが、これを読むと一度や二度の打ち上げ失敗でガタガタ言う一般の皆さんをどつき回りたくなってしまいます。
 ヨソの国は莫大な予算を割り当てて宇宙開発やってるのっ。(最近緊縮気味になっていても、きっと日本より全然多い)科学に疎い政治家がちょこっと腰掛けで上について、そのときの思いつきで現場振り回してるような状態で、あれだけできてるのが奇跡なのっ。
 っと、無駄に熱くなってしまいます。
 しかし、ケータイ小説を読んで泣くふつーのお嬢さん達に「はやぶさ」読んで泣けと言っても無理なんでしょうね…。
 いいの、一人涙をこらえつつ読んでいきたいと思います。